早いもので、春に産まれた息子はすっかり大きくなり、5か月になりました。
育休中に出産や子育てについてマメに記録しようと思っていたものの…
なかなか難しい…汗
このままだと気づいたらあっという間に1歳、2歳、、、となってしまいそう。
思い立ったときに書いておかねば!
ということで、助産院での出産について記録しておきたいと思います。
助産院を選んだきっかけ
実を言うと、もともとは、「助産院で産みたい!」という強い希望があったわけではありませんでした。
1人目、2人目は、里帰り出産で、千葉で出産をしたことがなかったので、3人目妊娠が分かったときに、助産師をしている友人に「オススメの産婦人科ってある?」と聞いたら、
「助産院どう?」
って言われたのがきっかけ。
そのときは、「私でも助産院で産めるの?」
と不安な気持ちが大きかったのを覚えています。
でも、実際に若草助産院さんへ見学に行き、その温かい雰囲気を感じて、「ここで出産できたら素敵だな~」と自然と不安は消えました。
助産院と病院の違いって?
助産院にはお医者さんはいないので、医療行為は行いません。
その代わり、本来女性に備わっている「産む力」を最大限に強めて、「自力で産める」体つくりを、妊娠中にとことんしていきます。
お産のときも、とにかく自然。
可能な限り、産む女性本人が希望する場所で、希望するかたちでお産します。
1人目、2人目と産婦人科で出産した私が感じた一番大きな違いは、
病院は、赤ちゃんが正常かどうかを確認するところ。
助産院は、安心してお産に臨めるよう母親の心と体を整えてくれるところ。
ということ。
助産院はお母さんが主体なのです。
1人目はとにかく安全に…と思って大きな総合病院を選び、2人目は地元の友達オススメの産婦人科を選んだのですが、検診では、だいたい毎回、体重や血圧などをはかり、エコーで赤ちゃんを確認して終わり。
他の産婦人科でもざっくりとそんな検診内容なのではないかと思います。
でも、助産院での検診では、1時間じっくり母親の体を整えます。
内容は、手当療法や骨盤調整、アロママッサージや温灸など、妊婦の体を見ながら助産師さんが必要な手当てをしてくれます。
リラックスして横たわりながら、日頃の悩みなんかを話しながら、ときには笑いながらときには泣きそうになりながら、お産へ向けていろんな思いをめぐらせていました。
もうひとつの大きな違いは、お産のスタイル。
すべての産婦人科を知っているわけではありませんが、病院ではベッドの上での出産が一般的なのではないかと思います。
助産院では、基本的にはどこでもOK。
自分が産みやすいかたちでお産ができるように助産師さんが手伝ってくれます。
そして、助産院でお産をして何よりも良かった!
と思うのは、家族全員の立ち会い。
今回はたまたまコロナだったので、それがより良かったのですが、そうでなくても家族みんなでお産に臨むという経験ができたことは、家族みんなにとって本当に貴重で素敵なことでした。
出産前、「子どもにとってショッキングな思い出になるのでは?」と思って助産師さんに相談したら、笑って、
「子どもはもっと素直で柔軟よ~」
と言われたのですが、まさにその通り。
確かにいろんなことを感じ取ったとは思いますが、ヘソの緒を切った長男は、いつも我が子のように可愛がり、泣いていると誰よりも先に駆けつけます。
幼稚園児の長女は赤ちゃん返りするかな~と心配でしたが、小さい母親のようで、本当の母親よりしっかりしています。
夫はもともと何でもするタイプですが、今までと違うのは、赤子にめちゃくちゃ「話しかけている!」…笑
家族全員でお産にのぞみ、家族全員で子育てする感じ。
「産まれた」ではなく、「産んだ」
助産院でのお産は、準備9割、本番1割。(若草助産院のHPより)
検診ではいつも、自分の力で産めるように、と食事や運動についてアドバイスをもらっていました。
元々そんなに荒れた食生活をしていたわけではない(と思う。笑)のですが、第3子を妊娠してから、食についてより気を使うようになりました。
私達の体は食べているものでできている。
それをより強く意識できるようになると、自分だけでなく家族の食生活も変わってきました。
“本番”の出産はやはり大仕事ではあったけれど、明らかに今までと違ったのは、
「産まれた」というより、「産んだ」という感覚。
自力で産めた。しっかりとお産に向き合えた。という満足感でした。
もちろん、健康上や色々な理由があり、病院で産むべき場合も多々あると思います。
それがいけないことと言っているわけでは決してありません。
ただ、今回、ふとしたきっかけで助産院について知り、そこでお産を経験させてもらったことで、今まで知らなかったこと、考えていなかったことを沢山感じることができました。
その記録とともに、助産師さんから、助産院での出産は全体の1%にも満たないというお話を聞いて、妊婦さんがもっといろんな選択肢を持てるようになればいいなぁという思いで、綴ってみました。
そして、日々、お産に向き合っている助産師の皆さんに深い敬意を表したいと思います。
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