英語の発音を学んだこと、ありますか?
私はありませんでした。
英語教育の仕事に携わっていながら、きちんと「発音」を勉強したことはなかった。
でも私だけでなく、発音をしっかり学んだことがあって、発音をしっかり指導できる英語の先生はまだまだ少ないのではないかと思います。
ましてや、英語が苦手なママたちを含め、普通に学校で英語を学んだ人たちは、発音について教えてもらった経験はほぼないのではないでしょうか。
私はたまたま昔から英語が好きで、学生の頃から音読が楽しくて仕方なかったタダの英語オタク。笑
そのせいか、発音で困った経験をしたことはあまりなくて、英語を教えるときにも、
“発音よりも、言いたいことを伝える力の方が大事”
って、ずっと思ってきました。
その気持ちは今も変わりません。
変わらないのだけど、でも、英語を口から出すことさえ躊躇してしまう英語苦手ママたちや、これから英語をどんどん吸収していく子どもたちには、発音を学んでほしい。
なぜなら、発音を学ぶことで、英語を自分の言葉として、”使えるもの”にできるから。
発音ってなに?
「発音がいいね」「きれいな発音」とよく言いますが、発音ってなんでしょう?
日本人が不得意なrとlが綺麗に出せること?
なんとなく欧米人ぽい喋り方ができること?
日本語と英語の発音の仕方は驚くほど違います。
口の形も、舌の動かし方も、息の出し方も、声を出すときの姿勢も、ほんとに全然違う。
そういったもの全てひっくるめて、口から音を出すことが「発音」。
普段日本語を話すことに慣れてしまっていると、無意識のうちに、英語を話すときにも日本語を話すときのような発音になってしまいます。
私も気を抜くと、今でも口の形がぼんやりしてしまったり、息の量が全然足りていなかったり…
まずは、英語独特の音を知り、その音の出し方を学ぶことが必要です。
そして、もうひとつ英語を話すときにとっても大切なのが、リズム。
音と音がぶつ切りになってつながる日本語に比べて、英語は音と音が流れるようにつながります。
ネイティブスピーカーが話す英語が全然聞き取れないのはそのせい。
その正しいリズムを学び、自らの口から出せるようになることで、スピーキング力はもちろん、リスニング力も上がるのです。
ちなみに、この日本語のリズムと英語のリズムが違いを理論的にかつ分かりやすく解説してくれたのが、Rhymoe®のメソッドです。
来年はRhymoe®の理論をもっと深く学ぶ予定なので、レッスンにどんどん取り入れていきたいと思っています。お楽しみに♪
子どもたちへの発音指導
現在開講中の幼児英語クラスでは、絶賛発音指導に力を入れています。
子どもたちに発音指導をするメリットは、なんといってもすぐに吸収する!
特に3-4歳の年少さんは頭で考えることなくリピートしてくれるので、口の形から息の出し方までそっくりマネします。
年中さんくらいになると、どうしても日本語寄りの発音になってしまうので、口の形や舌の位置をよく見せてマネしてもらいます。
そうやって、音の出し方を意識して、教えるだけでも、これまでは「パーポー!」だったのが、”purple”になり、「グリーン!」だったのが、”green”になりました。
また、Rhymoe®のメソッドを取り入れて、英語のリズムに合わせて体を動かしています。
これまでただ歌って踊っていた英語の歌も、音のストレスを意識して、体を動かしながら歌うようになりました。
せっかく小さいうちから英語を習うなら、英語本来の音とリズムを効果的に体に染み込ませてあげるようなレッスンをしたいと、考えています。
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ママたちへの発音指導
もともと発音指導法を学び始めたのは、ママたちがおうちで子どものサポートをしやすくするために、ママ向けに発音指導をしたいと思ったのがきっかけでした。
「ママの発音は気にしなくていいから、おうちで話しかけてあげてください。」
って、以前は言ってました。
今も半分は同じ気持ちです。
「私は英語苦手だから、家では何もできない。」と思って、何もしないより、できることを少しずつでもおうちで実践してほしい。
ただ、「どうしていいか分からない。」というのがママの本音だと思います。
そんなママたちのために、発音指導講座をしたいと思っています。
子どもたちのように、聞いたそばから吸収とはいきませんが、大人は大人で頭を使って覚えられるというメリットもあります。
英語の音ひとつひとつの発音の仕方(口の形や舌の位置、息の出し方など)と、単語や文章になったときの発音の仕方を、子ども向けの絵本や歌を使いながら、おうちで子どもを実践できる方法でお伝えしていきたいと、試行錯誤中…。
そして、今秋からママのためのレッスンを開講する予定です。
こちらにアツイ想いを綴っております。ぜひご覧ください!
私がここまで発音指導について語れるようになったのは、渡邊いくみ先生の「先生のための発音指導法講座」を受講したおかげ。
(まだまだ続編を受講予定です。)
英語の先生で、発音をきちんと学んだことのない方や、生徒さんにどうやって発音を教えていいか迷いのある方には、ぜひ受講していただきたい!
発音指導に対する自信がつくだけでなく、自分のレッスンの軸が定まりますよ♪
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